黙ってayuを聞け

浜崎あゆみさんの歌 とりわけ歌詞の魅力を語るブログ

ayuアルバム

16thアルバム『A ONE』(前編)

アルバムタイトルは「エー・ワン」と読む。『A Song for ××』以来で「A」がロゴ表記でないが、これはロゴが登場してからでは初めて。 『Colours』のノリのいいEDM路線から一転、噛み締めるような歌詞を載せたバラードを中心にまとめられたアルバムである。前…

デジタル・アルバム『A THEME SONGS -Drama edition-』

あゆ作品のうち、テレビドラマの主題歌や挿入歌になったものを集めたアルバム。デジタルダウンロード限定でリリースされた。“ジャケット写真”は、収録曲のジャケットが形作る立体の「A」のロゴ。 『LOVE ~since 1999~』『ever free』はアルバム初収録となる…

リミックス・アルバム『LOVE CLASSICS』

タイトルの「A」はロゴ表記。クラシカル・アレンジのアルバムとしては『A Classical』以来ということになるが、今作はこれまでのものとは一味違う。あゆの楽曲に、クラシックの名曲の旋律がマッシュアップされているのだ。 あゆ作品とクラシックのメロディー…

デジタル・アルバム『WINTER BALLAD SELECTION』

あゆにとっては初めての配信限定のアルバム。“ジャケット写真”は雪降る街をバックにした「A」のロゴ。 あゆ作品には、2枚組のベストが出るほど“夏歌”が多いが、“冬歌”もコンスタントに発表しているのを忘れてはいけない。寒さが沁みる歌、温めてくれる歌、別…

15thアルバム『Colours』(後編)

〔『Colours』の記事 【前編】 【後編】〕 Terminal 作曲・編曲:Armin van Buuren、Benno de Goeij 恐らくだが、あゆ作品の中でもかなりの癖の強さを持つ楽曲であろう。フルコーラス分の長さがありながら、歌詞は少なく、謎めいている。ややもすればトラン…

15thアルバム『Colours』(前編)

EDM調を中心にまとめられたアルバム。 言うまでもなく、あゆ作品にはたくさんのデジタルサウンドの楽曲がある。キャリア初期に人気を押し上げた楽曲や、『Love songs』の頃に小室哲哉さんの提供で発表したシンセポップ、『NEXT LEVEL』の骨格となったエレク…

14thアルバム『LOVE again』(後編)

〔『LOVE again』の記事 【前編】 【中編】 【後編】〕 glasses 作曲・編曲:中野雄太 インストゥルメンタル。ひずんだ音で奏でられるサウンドは何処か不安そうな空気をまとう。ストリングスやピアノ、加工されたヴォーカルが時折、曇った視界の中で見つけた…

14thアルバム『LOVE again』(中編)

〔『LOVE again』の記事 【前編】 【中編】 【後編】〕 task’n’bass 作曲・編曲:tasuku 恒例のtasukuさんによるインストゥルメンタル。サイレンのように唸るデジタルサウンドが鳴り響き、リズム良く駆け抜けていく。 Bye-bye darling 作曲:星野靖彦 編曲:…

14thアルバム『LOVE again』(前編)

デビュー15周年記念の5ヵ月連続リリース第4弾。 ミニアルバム『LOVE』『again』で発表された曲と、新曲で構成されたフルアルバム。『A SUMMER BEST』収録の『You & Me』も再録されている。 『LOVE』『again』の多彩な楽曲が、新曲と合わせて収録されたことに…

リミックス・アルバム『A Classical』

デビュー15周年記念の5ヵ月連続リリース第3弾。 『MY STORY Classical』以来となる、クラシカルアレンジのアルバム。今作は一つのアルバムに限らず、シングル曲もアルバム曲も関係なく、この時点までのリリースから様々な名曲が選抜されている。強いて言えば…

4thミニアルバム『again』

デビュー15周年記念の5ヵ月連続リリース第2弾。 新曲4曲とリミックスで構成されたミニアルバム。アップテンポなポップスに感動的なバラードと、やはり様々な系統の作品が並ぶが、『LOVE』と合わせて新曲7曲でありながら前作『LOVE』とは違う曲調であることに…

3rdミニアルバム『LOVE』

デビュー15周年記念の5ヵ月連続リリース第1弾。 新曲3曲とリミックスで構成されたミニアルバム。時にドラマティックに、時にセンチメンタルに、時に優しくやわらかく、と、様々な系統の楽曲が並ぶ。 DVD付属盤、CDのみ盤、タイアップ盤の3形態でリリース。DV…

ベストアルバム『A SUMMER BEST』

あゆの“夏歌”を集めたベストアルバム。「エー・サマー・ベスト」と読む。タイトルの「A」はロゴ表記。 心躍らせる楽しい歌、しんみりと切ない歌。始まる恋、終わる恋。シングル、アルバムを問わず、それぞれの夏を描いてきたあゆの歌が集められ、その色彩の…

13thアルバム『Party Queen』(後編)

〔『Party Queen』の記事 【前編】 【中編】 【後編】〕 a cup of tea 作曲・編曲:CMJK インストゥルメンタル。軽やかに弾む音が楽しく、どこかコミカル。もうお酒はやめにして、お茶を飲む事にしたらしい。あゆにお茶を勧められたら、是非とも頂きたいもの…

13thアルバム『Party Queen』(中編)

〔『Party Queen』の記事 【前編】 【中編】 【後編】〕 call 作曲:大西克巳 編曲:tasuku インスト曲を挟んで、ここからはあゆ独特の自省的な路線となる。会場から出て冷たい夜風に当たり、パーティーの酔いを徐々に醒ますかのようだ。浮かれた空気は消え…

13thアルバム『Party Queen』(前編)

デジタル・ダウンロードシングルの『how beautiful you are』を除いて先行発売した曲が無く、ほとんど新曲だけで発表されたアルバムである。以降、あゆはアルバム中心のリリースにシフトしていく。 『Rock’n’Roll Circus』と同じくロンドンで収録された今作…

2ndミニアルバム『FIVE』

ミニアルバムとしては『Memorial address』から久しぶりのリリース。タイトル通り5曲収録されたその内容は、先行シングルなしの全て新曲であり、フィーチャリングも2曲あるという意欲に溢れたものだ。ジャケット及び歌詞カードのメタルグレーの色味、黒い衣…

12thアルバム『Love songs』(後編)

〔『Love songs』の記事 【前編】 【中編】 【後編】 〕 Sweet Season 50thシングル。当該記事を参照。 overture 作曲・編曲:中野雄太 インストゥルメンタル。穏やかで、時に感傷的なメロディーを奏でつつも、徐々に湧き上がる気持ちを抱いて飛び立つかのよ…

12thアルバム『Love songs』(中編)

〔『Love songs』の記事 【前編】 【中編】 【後編】 〕 insomnia 作曲・編曲:小室哲哉 インストゥルメンタル。無機質に刻まれるリズムに、時折ピアノが滴り落ちる雫のように鳴り響く。タイトルは「不眠症」という意味。どことなく緊張感のある空気には、あ…

12thアルバム『Love songs』(前編)

収録曲の多くを小室哲哉さんが手がけたアルバム。前作『Rock’n’Roll Circus』のダークなハードロックとはがらりと雰囲気が変わり、軽快なシンセポップの色合いが強い。そうした曲調から言えば、48thシングルの『MOON』『blossom』が星野靖彦さんからの久しぶ…

11thアルバム『Rock’n’Roll Circus』(後編)

〔『Rock’n’Roll Circus』の記事 【前編】 【中編】 【後編】〕 Sexy little things 作曲・編曲:中野雄太 軽やかに飛び跳ねるような、何処かおかしみを誘う曲調で、エレクトロ・スウィングの趣もある。歌詞は前曲『Lady Dynamite』に引き続き、女性に求めら…

11thアルバム『Rock’n’Roll Circus』(中編)

〔『Rock’n’Roll Circus』の記事 【前編】 【中編】 【後編】〕 Last Links 作曲:湯汲哲也 編曲:CMJK 作曲者と編曲者が共通している『count down』とは、似ているようで違う曲。こちらはもう少しテンポが速く、からりとしたギターの音が特徴で、歌詞も比較…

11thアルバム『Rock’n’Roll Circus』(前編)

アルバム曲をロンドンで録音したという今作は、「ロックンロール」や「サーカス」という楽しげな単語とは裏腹に、沈み込むような重さが目立つ。その重さは『GUILTY』にも近いものがあるが、『GUILTY』が曲順に従って明確に雰囲気が明るくなっていったのに比…

再考:『Duty』(後編)

参照:3rdアルバム『Duty』(後編) 17thシングル『SURREAL』 SURREAL 「背負う覚悟の分だけ可能性を手にしてる」と言い切り、同情心は「まるで役にも立たないね」と突き返す。「大事なモノ」に伴う痛みを自覚し、「感覚だけは閉ざしちゃいけない」と心に決…

再考:『Duty』(前編)

参照:3rdアルバム『Duty』(前編) 勢い良くスターへと上りつめる『LOVEppears』と、作曲も手掛けながら新たにハードロック路線を獲得していく『I am...』の間に、この『Duty』がある。『A Song for ××』からだんだんと状況や心境に変化はあったにせよ、自…

再考:『A Song for ××』(後編)

参照:1stアルバム『A Song for ××』(後編) As if... 道ならぬ恋の雰囲気を漂わせながらも、あまりドロドロしたものは感じさせず、あくまでピュアな雰囲気でアルバムに溶け込んでいる1曲。 なにか事情のある二人にとって、「これから先の事」は重くのしか…

再考:『A Song for ××』(前編)

参照:1stアルバム『A Song for ××』(前編) モノクロのジャケットに映ったあゆは、覗き込むような瞳でこちらを見ている。あゆの力強い眼差しを強調したジャケットはいくつもあるが、この時は力強さよりも、飾らない想いを伝えたいというひたむきさを感じる…

10thアルバム『NEXT LEVEL』(後編)

〔『NEXT LEVEL』の記事 【前編】 【中編】 【後編】〕 Rule 45thシングル。当該記事を参照。 LOVE ’n’ HATE 作曲・編曲:中野雄太 いきなり襲いかかって来るような出だしから入り、切迫した様子で音を刻むストリングスと、低く叩きつけるようにギターが響く…

10thアルバム『NEXT LEVEL』(中編)

〔『NEXT LEVEL』の記事 【前編】 【中編】 【後編】〕 Sparkle 45thシングル。楽曲については当該記事を参照。 PVでは冒頭、いわゆる「聖子ちゃんカット」で80年代のアイドル然とした、可憐なあゆが登場。楽曲にそぐわない雰囲気で歌い出したかと思いきや、…

10thアルバム『NEXT LEVEL』(前編)

10周年を迎えて後、10枚目となったフルアルバム。 ジャケットや歌詞カードでの、あゆの衣装やセットはビビッドな色遣いで、デジタリックな印象もまとう。実際、収録されている楽曲はデジタルサウンドを効かせたものが目立ち、ロックナンバーもゴリゴリのハー…