TO BE
作曲:D・A・I
編曲:鈴木直人、D・A・I
デビューから間もない頃のあゆのヴォーカルは直情的な雰囲気が目立つが、前作『LOVE ~Destiny~』辺りから細かなひだが現れ出す。今作『TO BE』は、繊細な歌詞、転調を繰り返すメロディーがそんなヴォーカルと相俟って、あゆの魅力に磨きがかかり、初期の作品の中でも代表的な存在となった。幻想的なPVも歌の世界に誘ってくれるようだ。
「笑ってるよ 泣いているよ 生きているよ」。あゆはよく「笑う」「笑顔」と「泣く」「涙」を並べて書くのだが、この歌ではそれが「生きる」までつながる。周りの人には「ガラクタ」にしか見えない宝物。痛みを伴いながらも守り続けるという健気さ。「大きな何かを手に入れ」て失ったものとの対比。「君がいなきゃ何もなかった」とあゆが歌う「君」とは。『TO BE』というシンプルなタイトルの中に、限りない意味が込められている。
歌詞リンク:浜崎あゆみ TO BE 歌詞 - 歌ネット