黙ってayuを聞け

浜崎あゆみさんの歌 とりわけ歌詞の魅力を語るブログ

14thアルバム『LOVE again』(前編)

デビュー15周年記念の5ヵ月連続リリース第4弾。

ミニアルバム『LOVE』『again』で発表された曲と、新曲で構成されたフルアルバム。『A SUMMER BEST』収録の『You & Me』も再録されている。

LOVE』『again』の多彩な楽曲が、新曲と合わせて収録されたことにより、一つの流れとしてまとまったアルバム。小室哲哉さんや星野靖彦さんからの楽曲提供、ジャケット及び歌詞カードの写真のやわらかなピンクを帯びたナチュラルさなど、全体的な雰囲気は2つ前のアルバム『Love songs』にも通じるものがある。どれにも皆「LOVE」が付いているのは偶然だろうか。『Party Queen』のような尖ったイメージはなく、『Rock’n’Roll Circus』ほどダークなロックの色も強くない。1曲1曲を見れば激しいナンバーもあるが、アルバムとしては穏やかな気持ちで聞けるかもしれない。

Blu-ray付属盤、DVD付属盤、CDのみ盤、PLAYBUTTONの他、Blu-ray付属盤とDVD付属盤には更にフォトブックとayupanフィギュアが付属した盤があり、計6形態となった。ジャケットは眩しい光の中リラックスした様子のあゆで、CDのみ盤は膝を抱える姿、DVD付属盤はあぐらでベッドに座る姿、Blu-ray付属盤は横顔のアップ、PLAYBUTTONはこちらに視線を向けた顔のアップ。

 

 

〔『LOVE again』の記事 【前編】 【中編】 【後編】

 

 

Wake me up

 

4thミニアルバム『again』収録曲。当該記事を参照。

 

 

Song 4 u

 

3rdミニアルバム『LOVE』収録曲。当該記事を参照。

 

 

Missing

 

3rdミニアルバム『LOVE』収録曲。当該記事を参照。

 

 

SAKURA

作曲:多胡邦夫

編曲:中野雄太

 

たゆたう春の夜風のように優しく、しかし切ないバラード。短い言葉から、「生きてく事」の意味を深く問われる。

主人公は「澄んでひんやりした風が頬を刺す」に、ひとり「君」からのメールを読み返す。もう何度も読み返しているその内容は、直接は描写されていない。しかし主人公が「涙」し、「生きてく事は どうして切ない」と考えるようなことが書かれているらしいのだ。

「君」は「誰より辛い」はずなのに「誰より強」い様子でいるようで、だからこそますます主人公は他愛ない話にまで「やるせないリアル」を感じてしまう。メールで打ち明けられたのは余程深刻な話だったのだろうか。辛い事があった当人が気丈に振る舞っていると、周りの方がかえって落ち込んでしまうのはままある事だ。

「生きてく事は どうして切ない」「生きてく事は こんなに尊い」というサビの言い回しには、言葉の追いつかないほどの実感が込められている。辛くても強く生きている「君」に何が出来るか、と考え、辿り着いた結論は「僕らで有る事」だった。「僕らで有る」――これもまた、シンプル故に意味の広い言葉である。何をもってして「僕ら」なのか、それは意外にも深い問い掛けを要するだろう。

タイトルは「サクラ」だが、歌詞に花の桜は登場しない。しかし、儚い姿にこそ命の強さを感じさせる桜は歌のイメージとも重なる。陽光の元で仲間と楽しく見る桜よりは、静かな夜に一人見上げる桜といった風情かもしれない。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ SAKURA 歌詞 - 歌ネット

 

 

Melody

 

3rdミニアルバム『LOVE』収録曲。楽曲については当該記事を参照。

今作に初収録のPVは真上からの撮影を中心としたもので、鏡で囲まれた空間でパフォーマーが動くことで万華鏡の中のような模様を作り、その中心であゆが歌っている。シンプルながら非常に手間をかけられた内容。