黙ってayuを聞け

浜崎あゆみさんの歌 とりわけ歌詞の魅力を語るブログ

『MY STORY Classical』について

当ブログでは原則リミックスを扱わないのですが、リミックス・アルバム『MY STORY Classical』は例外的に記事にします

 

 

そもそもなぜリミックスを記事にしないか?

基本的にリミックスは原曲から大きく形が変わり、同じ歌詞を繰り返したり、歌詞と歌詞の間が引き延ばされたりと、実験的な内容です。故にリミックス用の歌詞カードも付けられていません。そしてユーロビートやトランスのような楽曲は、もっぱらダンス・フロアを意識したものでしょう。

もちろんそれも一つの作品ではありますが、「この歌詞が繰り返され、この部分が引き延ばされた踊れる楽曲です」という紹介では、「あゆの綴った言葉を中心に作品世界に迫る」というこのブログのコンセプトからは、どうしても外れてしまいます。

 

ただ、例えばベストアルバムはほぼそれまでに紹介した曲なので、やはり新しく紹介できることはほとんどありませんが、オリジナル楽曲を扱った作品集ではあるため、そのベストがリリースされた意味合いの考察なども含めて記事にしてきました。

また、シングル曲がアルバム収録の際にアレンジされていたり、逆にアルバム曲がシングルカットされたりしたときも、アレンジの違いなどに触れてその都度記事を書きました。

バラードを集めたベストアルバム『A BALLADS』は、かなり多くの曲が新しいアレンジだったので、それも紹介しました。

 

MY STORY Classical』は、一貫してオーケストラが参加するという規模の大きい企画であり、CDには歌詞カードも付いていました。楽曲は概ねオリジナルと同じ構成・展開のまま、オーケストラ版にしたものでした。

よって、リミックスと言うよりは、アレンジの範疇になると判断し、記事にすることにしたのです。

 

あゆはこれ以降もクラシカルアレンジのアルバムを発表していますが、それらも同様に扱い記事にしていく予定です。

 

 

ところで、リミックスの中にも「Acoustic」とか「Orchestra」と付いているものが多くありますが、『MY STORY Classical』の収録曲のように、オリジナル楽曲の形をほぼそのままクラシカルアレンジにしたような形になっていますね。『Dearest』の「“Acoustic Piano Version”」はシングルではボーナストラックの扱いで、テレビなどでも盛んに披露されました。

「Acoustic」や「Orchestra」と名前の付くリミックスがコンスタントに作られてきたことが、もしかしたら『MY STORY Classical』の基盤になったのかもしれませんね。