黙ってayuを聞け

浜崎あゆみさんの歌 とりわけ歌詞の魅力を語るブログ

14thアルバム『LOVE again』(後編)

〔『LOVE again』の記事 【前編】 【中編】 【後編】

 

 

glasses

作曲・編曲:中野雄太

 

インストゥルメンタル。ひずんだ音で奏でられるサウンドは何処か不安そうな空気をまとう。ストリングスやピアノ、加工されたヴォーカルが時折、曇った視界の中で見つけた一筋の光のように、鋭く響く。

 

 

untitled for her...story 2

作曲・編曲:中野雄太

 

タイトルから、『GUILTY』収録の『untitled ~for her~』の続編である事が分かる。前作と同じく清らかなイメージのストリングスとピアノから始まり、後半にゆっくりと盛り上がる曲調に乗せ、変わらない、いや、募り続ける想いを歌う。

流れたのはちょうど五年の月日。「もう大丈夫 乗り越えた そんな顔をして」きた「私」は、しかし変わらないままの願いを抱えている。「一度だけ もう一度だけ」という繰り返しや、「手を繋いで 歩きながら 些細な事で泣いたり 笑ったり」という前作にもあった描写が、願う強さを印象付ける。

一方、「~です」「~ます」の丁寧語で締める形は、前作とは少し違う点だ。相手の呼び方も「君」から「あなた」になっている。思いが消えないとは言え、悲しみにはひと段落付いたのか。あるいは、より真摯に祈りを捧げる気持ちからか。いずれにせよ、願いを一つずつ噛み締めて積み上げるかのように響く。

「聞いて欲しいストーリー」が増え続けていくのは、「果てなき道のり」を行ってしまったその人から答えを聞けないからだろう。「私」はただ、「あなた」に苦しみがないようにと祈り、いつか逢えたら「嫌がられるくらい 抱きついてみてもいいですか」と願う。この「嫌がられるくらい」が何とも切ない。「私」が「いつかのその日」までに積み重ねるであろう想いは計り知れず、その再会の時を今から思い浮かべてしまいそうになるのだ。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ untitled for her... story 2 歌詞 - 歌ネット

 

 

Gloria

作曲:星野靖彦

編曲:中野雄太

 

前曲に続き、穏やかかつ壮大なバラード。やわらかな言い回しの歌詞で綴られる内容は、しかしその実生易しいものではなく、さりげない形で人生の厳しさも描きながら、最後には「明日へのエール」につなぐ。

すぐに忘れてしまうこと、欲張りになってしまうこと。歌われるのは「僕ら」のそんな性質だ。例えば『Dearest』の「忘れゆく 生き物だけど」、『no more words』の「生きる程に忘れてく」には哀切が漂っていたが、ここでは曲調や「何だか僕らは すぐに忘れてしまうね」という大らかな言い方のお陰か、悲しい気分にはならない。いい意味で吹っ切れているというか、そういう「僕ら」なのは仕方ないとして、その上でどう生きていくのかという事の方に、よりスポットが当たっているのかも知れない。

「いっぱいの愛」だけではない、「ここにある現実」も共に「ぎゅっと抱きしめ」る。「飛び出した感情だとか 尖ったままの言葉」があっても、見たもの、触れたものを信じる事はやめず、「選んで決めて背負って」いく覚悟もある。“前向き”と簡単な一言では表せない心境だろう。次の『Ivy』も人生を広く遠く見渡す視点のある曲だが、『Ivy』が変えられない過去や犯した罪をさらけ出していくシリアスさが強いのに対し、今作はあらゆる事を「栄光」とする肯定的なイメージに満ちている。美しくて見栄えのいいところだけを集めたものが「栄光」なのではない。傷や弱さ、どうしようもない現実も含めて生きていく事が「栄光」なのだ。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ Gloria 歌詞 - 歌ネット

 

 

Ivy

 

4thミニアルバム『again』収録曲。当該記事を参照。

 

 

You & Me

 

ベストアルバム『A SUMMER BEST』収録曲。当該記事を参照。

 

 

 

 

浜崎あゆみさん、デビュー25周年おめでとうございます🎶🎤💖

四半世紀もの間、アーティストとして歌を届け続ける事はどれほど大変だったでしょうか。

楽しい話題、スペシャルな話題もあって嬉しいです。

これからも応援しています😊

 

14thアルバム『LOVE again』(中編)

〔『LOVE again』の記事 【前編】 【中編】 【後編】

 

 

task’n’bass

作曲・編曲:tasuku

 

恒例のtasukuさんによるインストゥルメンタル。サイレンのように唸るデジタルサウンドが鳴り響き、リズム良く駆け抜けていく。

 

 

Bye-bye darling

 

作曲:星野靖彦

編曲:tasuku

 

出だしからクールなギターのリフが耳を捉えるロックナンバー。どうにもならない苦しみが叫びとなって現れる。

「僕」はだんだんと「君」の記憶が遠ざかっていくのを感じている。「どんどんぼやけちゃって 触れられないよ」「消えちゃいそうだよ」と、頼りない口調で語る。ただでさえもう側にはいない「君」が、記憶まで消えてしまうのはどれほど悲しいだろう。しかし「僕」は、その現状をも受け入れる。「間違いでも良いと選んだのは 他の誰でもない自分だから」という歌詞から、あくまで自分の主体的な判断だった事を噛み締めているようだ。その結果、「帰る場所」も「眠りたい場所」もなくなってしまったとしても、その責任は自分にあるのだ、と……。「まだ帰っては来ないかい」「そこへ迎えに行こうか」という声は、「僕」の中にしかいない「君」の幻影が言っているのかもしれないが、本当に「君」がそう言ってくれたとしても、どのみち「僕はもう戻らないよ」と決めている。「心がいくら助け求めても」「僕の終わりでも」と、その意志は固い。

その覚悟は、しかしきっぱりとした割り切りから来るものでもない。「僕はなぜ手を離したの」という後悔はこれからも付きまとう。それさえも引き受けなければならない事が「僕」の痛みなのだろう。「この地球(ほし)にたったひとつの光」だった「君」を失い、太陽の昇らない世界で、月だけが終わらない夜を照らし続ける、寂寥感も通り越すほどの描写が強い印象を残す。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ Bye-bye darling 歌詞 - 歌ネット

 

 

snowy kiss

 

4thミニアルバム『again』収録曲。当該記事を参照。

 

 

 

Sweet scar

 

4thミニアルバム『again』収録曲。当該記事を参照。

 

 

 

petal

作曲:多胡邦夫

編曲:中野雄太

 

3拍子の楽曲は『GUILTY』収録の『Marionette』以来。物語的で何処か妖しげな雰囲気の曲調に乗せて、「花占い」をモチーフにした歌詞が綴られる。「~ました」「~でしょう」と丁寧語で語る、シンプルだが想像の余地を残したお話は、まるで絵本を読むかのよう。

主人公がある日の帰り道に出会ったのは、「見慣れぬ一輪の花」。自分からすれば「色も形も何も好みではなかった」が、惹かれるものがあった。2番で水を替える描写があるので、摘んで持ち帰ったのだろう。場所を移しても「恐れのかけらも見せずに咲いて」いる花。それに対し、花占いを想像する主人公の、何と頼りないことか。想いを寄せる相手に直接確かめるのではなく、凜と咲く花の強さに「運命委ねてもいいですか」と訊ねているのである。まだ実際に占ってはいないようだが、この様子では出来ないままかも知れない。「最後に残るひとひらが 嫌いな方だったら…」と、この小さな占いすら結果を怖がっているのだから。弱気な主人公に、恐れのない花の花びらをちぎって散らすのは難しいだろう。

自分の弱さと花の強さの対比は『Hana』を思い出させる。花と言えば散る儚さをあゆは度々綴ってきたが、その儚い瞬間を迎えるまでは強く咲き誇っている事も、また教えてくれる。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ petal 歌詞 - 歌ネット

 

 

 

 

お読み頂いている皆様、2023年が始まってもうひと月近くですが、これが今年初投稿です。すみません!

しかも、前の記事のタイトルに「(前編)」と付け忘れていたのにも今気付きました。重ね重ねすみません!

今日はあゆの新アルバムが出ましたね。もう聴きましたか?私は……予約注文したのにまだ届きません😢

一刻も早く新作を楽しみたいです。

そして、なるべく早くこのブログで記事にしたいです。

14thアルバム『LOVE again』(前編)

デビュー15周年記念の5ヵ月連続リリース第4弾。

ミニアルバム『LOVE』『again』で発表された曲と、新曲で構成されたフルアルバム。『A SUMMER BEST』収録の『You & Me』も再録されている。

LOVE』『again』の多彩な楽曲が、新曲と合わせて収録されたことにより、一つの流れとしてまとまったアルバム。小室哲哉さんや星野靖彦さんからの楽曲提供、ジャケット及び歌詞カードの写真のやわらかなピンクを帯びたナチュラルさなど、全体的な雰囲気は2つ前のアルバム『Love songs』にも通じるものがある。どれにも皆「LOVE」が付いているのは偶然だろうか。『Party Queen』のような尖ったイメージはなく、『Rock’n’Roll Circus』ほどダークなロックの色も強くない。1曲1曲を見れば激しいナンバーもあるが、アルバムとしては穏やかな気持ちで聞けるかもしれない。

Blu-ray付属盤、DVD付属盤、CDのみ盤、PLAYBUTTONの他、Blu-ray付属盤とDVD付属盤には更にフォトブックとayupanフィギュアが付属した盤があり、計6形態となった。ジャケットは眩しい光の中リラックスした様子のあゆで、CDのみ盤は膝を抱える姿、DVD付属盤はあぐらでベッドに座る姿、Blu-ray付属盤は横顔のアップ、PLAYBUTTONはこちらに視線を向けた顔のアップ。

 

 

〔『LOVE again』の記事 【前編】 【中編】 【後編】

 

 

Wake me up

 

4thミニアルバム『again』収録曲。当該記事を参照。

 

 

Song 4 u

 

3rdミニアルバム『LOVE』収録曲。当該記事を参照。

 

 

Missing

 

3rdミニアルバム『LOVE』収録曲。当該記事を参照。

 

 

SAKURA

作曲:多胡邦夫

編曲:中野雄太

 

たゆたう春の夜風のように優しく、しかし切ないバラード。短い言葉から、「生きてく事」の意味を深く問われる。

主人公は「澄んでひんやりした風が頬を刺す」に、ひとり「君」からのメールを読み返す。もう何度も読み返しているその内容は、直接は描写されていない。しかし主人公が「涙」し、「生きてく事は どうして切ない」と考えるようなことが書かれているらしいのだ。

「君」は「誰より辛い」はずなのに「誰より強」い様子でいるようで、だからこそますます主人公は他愛ない話にまで「やるせないリアル」を感じてしまう。メールで打ち明けられたのは余程深刻な話だったのだろうか。辛い事があった当人が気丈に振る舞っていると、周りの方がかえって落ち込んでしまうのはままある事だ。

「生きてく事は どうして切ない」「生きてく事は こんなに尊い」というサビの言い回しには、言葉の追いつかないほどの実感が込められている。辛くても強く生きている「君」に何が出来るか、と考え、辿り着いた結論は「僕らで有る事」だった。「僕らで有る」――これもまた、シンプル故に意味の広い言葉である。何をもってして「僕ら」なのか、それは意外にも深い問い掛けを要するだろう。

タイトルは「サクラ」だが、歌詞に花の桜は登場しない。しかし、儚い姿にこそ命の強さを感じさせる桜は歌のイメージとも重なる。陽光の元で仲間と楽しく見る桜よりは、静かな夜に一人見上げる桜といった風情かもしれない。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ SAKURA 歌詞 - 歌ネット

 

 

Melody

 

3rdミニアルバム『LOVE』収録曲。楽曲については当該記事を参照。

今作に初収録のPVは真上からの撮影を中心としたもので、鏡で囲まれた空間でパフォーマーが動くことで万華鏡の中のような模様を作り、その中心であゆが歌っている。シンプルながら非常に手間をかけられた内容。

リミックス・アルバム『A Classical』

デビュー15周年記念の5ヵ月連続リリース第3弾。

MY STORY Classical』以来となる、クラシカルアレンジのアルバム。今作は一つのアルバムに限らず、シングル曲もアルバム曲も関係なく、この時点までのリリースから様々な名曲が選抜されている。強いて言えば『You & Me』『Song 4 U』『Missing』がリリース間もないところから選曲されており、ジャケットはミニアルバム『LOVE』のDVD付属盤のジャケット写真を鉛筆描きのイラストにしたものとなっている。

あゆのリミックス作品において元々オーケストラアレンジやクラシカルアレンジは多いが、今作の収録曲はオリジナルのメロディーやコード進行を概ねなぞっていることと、楽器の編成や展開によって壮大さが際立つことが特徴だ。他のオーケストラアレンジや、使う楽器によるイメージの違いを聞き比べるのも楽しい。

 

 

編曲:山下康介

 

高貴なイメージがあり、聖母マリアの生涯を描いた叙事詩を見ているかのよう。楽曲の後半に集中するサビに向けてゆっくりと激情を高めていくのは基本的に原曲に沿っているが、最初のサビで拍数の少ない力強いリズムを刻み、2回目のサビでは一度ストリングス中心に音量を落としてから、最後のサビで最高潮に達する。

 

 

Love song

編曲:山下康介

 

これから戦いに挑むかのような勇壮さに満ち溢れ、歌詞に込められた「ゆずれない想い」を力強く印象付ける。鋭く刺すような金管を中心に重々しく繰り返すリズムが心を駆り立て、鐘の音が厳かに響く。

 

 

SEASONS

編曲:石川洋

 

少し切ないイントロや、しんみりするAメロBメロと、一気に音量を上げるサビとの起伏の大きさから、これまで過ごしてきたいくつもの季節の重みが感じられる。『絶望三部作』の3作目である作品だが、サビで高らかに鳴る金管は過去を抱きしめ、未来を祝福しているのかもしれない。

 

 

You & Me

編曲:萩森英明

 

同じメロディーやコード進行、テンポでも、EDMの原曲とまるで印象が変わることに驚かされる。サビ前の木管の軽やかさ、サビのティンパニの力強さなどが、原曲とはまた違う高揚感を奏でる。破局を描いた歌ではあるが、これからの未来や、もしかすると新しい恋に向かって希望を持てるような明るさだ。

 

 

BLUE BIRD

編曲:森 悠也

 

さながら童話の『青い鳥』のような冒険に出たくなる、ドラマティックさとファンタジックさ。イントロはAメロとサビのメロディーを組み合わせてゆったりと幕開けを演出し、2番後の間奏は冒険の紆余曲折を表すかのようにくるくる表情を変え、最後は飛び立つ青い鳥を見送る朝の空を思わせる穏やかさで締めくくる。

 

 

Days

編曲:萩森英明

 

原曲の持つ優しくほっとするイメージそのままに、木管の温かさとストリングスのやわらかさが全体を包み込んでいる。このアルバムの中では比較的起伏は大きくなく終始穏やかで、歌詞の「君を想う」慎ましさをよく感じられる。

 

 

Voyage

編曲:山本清香

 

原曲がオーケストラサウンドを使っているので、オーケストラアレンジとの相性は言わずもがな。ストリングス中心に奏でるメロディーも引き継がれているが、Aメロ前の間奏には元々のやや劇的なイメージよりもやわらかさがある。コーラスをシンプルにした上で様々な楽器が奏でるメロディーを重厚に重ね、「長い旅路」の遥か先まで思いを馳せる。

 

 

Song 4 U

編曲:亀岡夏海

 

元々壮大でファンタジックな楽曲だが、このアレンジでは原曲の駆り立てる疾走感あるリズムとは違い、景色を俯瞰で見わたすような感覚がある。AメロBメロはストリングスの美しいメロディーに合わせつつ静かに流れ、サビは金管の掛け合うような重厚なハーモニーで解放感をもたらす。大作映画のクライマックスに合わせたくなる一曲。

 

 

Missing

編曲:山下康介

 

物語の悲劇的な場面を思わせる。原曲は畳みかけるようなリズムで哀切と激情とを表す曲調だが、このアレンジではゆったりとしたリズムの上に幾層にも重なるストリングスが、募っていく悲しみを淡々と、しかし確実に刻んでゆく。

 

 

Dearest

編曲:Yuhei Kobayashi

 

Dearest』にはPVも作られ頻繁に披露もされた「Acoustic Piano Version」や、そのアレンジ違いである「Acoustic Orchestra Version」が存在するが、このアレンジでは原曲のメロディーとヴォーカルを採用している。全体は穏やかながら、終わりの転調するサビに向かってゆっくりと盛り上げてゆく展開も原曲に沿っている。

 

 

※『again』の『Ivy』について、少し書き足しました。

また、「5thアルバム『RAINBOW』(中編)」の『Over』の編曲者、「4thアルバム『I am...』(中編)」の『Daybreak』の作曲者の表記を変えました。

それと、「再考:『Trust』」で何故か全て大文字で「TRUST」と表記していた事に今更気付いたので修正しました。

4thミニアルバム『again』

デビュー15周年記念の5ヵ月連続リリース第2弾。

新曲4曲とリミックスで構成されたミニアルバム。アップテンポなポップスに感動的なバラードと、やはり様々な系統の作品が並ぶが、『LOVE』と合わせて新曲7曲でありながら前作『LOVE』とは違う曲調であることに、あゆ作品の多彩さを実感する。

DVD付属盤、CDのみ盤の2形態でリリース。ジャケットは男性と寄り添うあゆで、DVD付属盤は視線をこちらに向け、CDのみ盤は男性と顔を寄せている。光に包まれて色が淡く映っているのが特徴だ。

 

 

Wake me up

作曲:Hiten Bharadia、Philippe-Marc、Anquetil、Bardue Haberg

編曲:tasuku

 

デジタルサウンドがクールに響き、不穏な空気を醸し出すEDM。

「渇ききった喉」「昨日のままでもっとくずれた ヘアとメイク」と、やさぐれた描写で始まる。例えば『Party Queen』の初めの3曲のように飲み明かした次の朝だろうか、あるいは同じく『Party Queen』収録の『reminds me』のように、疲労困憊で帰って来てすぐ寝てしまったのだろうか。いずれにしても、「冴えた冷めた頭でパズルを 完成させちゃったところよ」と、主人公の「アタシ」の自分を客観視したややシニカルな言い方は、突き放した印象だ。夢見る余地のない現実がそこにはある。

冷静な「アタシ」は、「あの子やあいつ」が好き勝手言うことに「いちいち的を 得てるから反論できないわ」と思っている。あゆ作品では「結局指さされるなら あるがままに(『alterna』)」「はさむなら口でも何でもご自由に(『1 LOVE』)」などなど、周りに流されず自分の道を歩もう、というスタンスが多く繰り返されてきた。しかしここでは、「好き勝手」の中身が正論だとは認めていて、「I gotta let you go(あなたを解放しなくちゃ)」「もうそっとしておいてよ」という歌詞からは、自分を貫く強さより、ある種の諦観の方が色濃く見える。それだけに、直に問い掛ける囁きのような「(あなたもよ)」にはゾクりとしてしまう。

サビの「砂の城」という歌詞に、『(miss)understood』DVD付属盤の初回特典写真集にあった同じ言葉を思い出す人もいるだろう。ただ、写真集では「“浜崎あゆみ”は壊れやすいが、やって来る波に備えているから壊れない」という主旨で語られた。対して今作の歌詞は、「何でもあって何にもない」「誰でも入れて誰も入れない」……立派に見えても所詮は脆い砂、と言いたげだ。ところでサビでは「wake up(目覚めて)」「get up(起きて)」としきりに繰り返すが、タイトルはよく見ると「Wake me up」、「アタシを目覚めさせて」である。相手が砂の城の真実に目覚め、離れて行った時が、自分の目覚めでもあるという事だろうか。「泣いてなんかない」という言葉が切ない。

PVは、あゆが二人の男性と共に旅行に出掛けるストーリー。あゆは片方の男性と付き合っていたようだが、旅行中にもう一人の男性と接近。ラストシーンではあゆの腕に注目してほしい。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ Wake me up 歌詞 - 歌ネット

 

 

Sweet scar

作曲:D・A・I

編曲:中野雄太

 

美しく流れるピアノを中心とした物静かで感傷的なサウンドが、優しさを奏でるバラード。音も言葉もシンプルながら、健気で深い愛を示す。

「眩しいあの季節」を通り過ぎ、「冷たい風が距離を近付けるね」と感じる日々を、「僕」と「君」はそっと寄り添うように生きる。「おはようって毎日言える」二人だが、「おやすみはもう悲しくないね」「繋いでた2人の手が 離れて行くのを感じたとき」という歌詞から察するに、共に暮らしてはいないらしい。「たくさんの夜を乗り越えたね」「今だって何とかなんだけどね」と、詳しい事情は分からないものの、「僕」も「君」も何か困難を抱え、その苦痛は消し去れなくても、時間を掛けて少しずつ笑顔を増やしてきたと伝わってくる。

あゆ作品における「傷」は、「きのう癒された傷が 今日開きだしたとしても(『Trauma』)」「誰も皆言えぬ傷を連れた 旅人なんだろう(『Voyage』)」「癒されぬ傷口は 時々開きながらも やがてまた閉じる(『Beautiful Fighters』)」のように、多くは「癒えないもの」として出てくる。そして、傷が癒えなくても前を向いて生きていくことは出来るし、大切な人となら痛みも分け合える、と描かれることも多い。この作品の主人公は冒頭から、「柔らかく力強く 君を包める僕になりたい」と決意を繰り返し、「君」が微笑むまで「大丈夫」と伝えたい、と語る。「~ね」という口調を重ね、「君」に対する愛情のまさに「柔らかさと力強さ」を、この上なく優しい形で表現している。互いの他には頼るもののなさそうな二人が、傷さえも共有している姿が、「Sweet scar」というタイトルに表れているのだろう。

PVでは、あゆがベッドに腰かけているところから、優しい光に満ちた部屋で時を過ごし、やがて庭に出て行くまでが全てワンカットで撮られている。歌詞を口ずさみながら、時折こちらに目を合わせるように投げかける表情にドキリとさせられる。海の描かれた大きな絵の前に来るシーンが特に印象的。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ Sweet scar 歌詞 - 歌ネット

 

 

snowy kiss

作曲:小室哲哉

編曲:tasuku

 

緊迫感あるリズムを刻むデジタルサウンドの楽曲で、どうにもならない混沌を描くようにストリングスが鳴り響く。湛えた激しさは、夏のごとき情熱ではなく、冬の凍てつく嵐を表す。

太陽が沈んで行くのを、「どうか今はまだ夜の闇に 置き去りにしないでいて欲しいと 祈るほどに加速度を増した」と表現し、冬の日の短さを見事に心情に重ねている。後にある「月明りが綺麗すぎるから 2人の傷が透けちゃって怖い」「太陽がまた2人を照らすよ まるで何もなかったようだね」という描写を見ると、昼だろうと夜だろうと、最早2人の愛を刻む時はないらしい。「次の迷える誰か」や「あの子」に思いやりが見えるのは、自分達の関係に期待が出来なくなったからこそだろうか。

「背中が泣いていた」はずのあなたが、振り向くときには「笑顔という仮面」をつけている。大切な人とは良い事も悪い事も分かち合いたい、とあゆ作品で何度も歌われてきたことを思えば、「私」が「あなた」の態度をいかに辛く感じるかが分かるだろう。「優しい嘘だなんていらないから せめて嘘なら本当の嘘ついてみせて」という懇願が切実で苦しい。

「気持ち伝え続けていく事」を「苦手だって出来ないままにした」という描写は、『Why...』の「『逢いたいよ』とか『淋しいよ』とか どうしてももっと伝えなかったんだろう」という歌詞にも通じるものがある。通じ合うためには、伝えるべきことを伝えるしかないのだ。結局「私」は、別れの言葉すらも伝えずに「眠っているうちに頬にキス」をして、雪が足跡を消す中一人去っていく。

PVでは、あゆと恋人の男性がケンカを続けている。お互いに手が出ている様子は相当深刻だ。『Wake me up』『You & Me』とは一連の物語であるらしく、『Wake me up』の舞台となった部屋や、『You & Me』の二人で海に飛び込むシーンなどが登場する。特に海に飛び込むシーンの対比は二人の関係の変化を明確に表現している。せっかく始まった新しい恋も、夏から冬にかけて短い間に終わってしまったようだ。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ snowy kiss 歌詞 - 歌ネット

 

 

Ivy

作曲:小室哲哉

編曲:中野雄太

 

Dearest』を彷彿とさせるようなロックバラードに乗せて歌われるのは、この上ない人生賛歌。タイトルはキヅタの事で、「不滅」「誠実」などの花言葉を持つ。新曲の中では唯一PVがないので、これまでのあゆの歩みを思い出し、胸の内の葛藤を想像しながら聞こう。

「色んな事がありました」で始まり、「色んな~ました」という形で淡々と、しかし噛み締めるような畳み掛けが、聞き手の心にじわりと浸透する。美しい出来事ばかりではない。「色んな罪を犯しました」「色んな人を傷つけました」と、過ちを赤裸々に告白する。「そうして今ここにいる」主人公の「僕」は、過去に頷き手を振った後、「君のいる未来だけを真っ直ぐ見つめてる」と言い切る。消えない過ちを抱えた上で未来へ向かう覚悟がそこにあるのだ。

「まだまだ嫌われていますか」「まだまだ誤解されていますか」という質問には、スターの孤独も漂う。これは『Wake me up』の諦念とも違うだろう。逐一説明する代わりに「私の事を全員が分かってくれなくても構わない」と歌ういつものあゆの態度ではなく、嫌われたり誤解されたりする悲しみが垣間見える事に、はっと虚を衝かれる。故に「君だけは解っていて」が、他の作品の同様の歌詞とは違って聞こえるかもしれない。「懐かしいあの子」とは、過去の自分自身か、自分と似た立場の人か。あるいは、自分を嫌ったり誤解したりして離れて行った人だろうか。いずれにせよ、主人公は「精一杯のエール」を送っている。

「あぁ自分自身さえ幸せに出来ずに 一体誰を幸せに出来ると言うのか」という歌詞には、過ちを犯した自分でも幸せになろうとして良いのだという、深い肯定が現れている。過ちから目を逸らすわけではない。過ちがあっても尚、人生は続くのだ。人を傷つけた事を悔やみ、これからは人を幸せにしたいと思えばこそ、自分をまず幸せにするのである。『Dearest』の「いつか永遠の 眠りにつく日まで どうかその笑顔が 絶え間なくある様に」は純粋な願いだが、今作の「長いとは言えない人生の中で どれだけ心の底から笑えたかどうかだよ」は、決して笑顔ばかりではない現実の中で、それでも笑っていようとする意志だろう。「最後は君の笑顔が見たいから」、主人公はこれからもこの道を行く。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ Ivy 歌詞 - 歌ネット

 

 

 

 

浜崎あゆみさん、お誕生日おめでとうございます!!

これからもどうか元気で、無理はせず、素敵な歌を歌って下さい♪

 

 

そしてお読み下さっている皆さん、『LOVE』の記事を上げるまでとんでもなく間が空いてしまい、申し訳ありませんでした。

「投稿頻度を上げなければ」と言いながら、寧ろ下がっている気がしますね……。

今回に関しては、常日頃の忙しさに加え、実を言うとある種のスランプに陥っていた事も原因です。

書きたい事はたくさんあったはずなのに、何を書いたらいいのか分からなくなってしまい、少し書いては休み、消したり書いたりを繰り返したりしているうちに、いつの間にか時間が経ってしまっていたのでした。

ただでさえ投稿の頻度が低い中、「今スランプです」という記事を上げたところで、新着記事だと思って訪れてくれた方をがっかりさせるだけですし、何より作家を生業としている訳でもないのに「スランプ」などと口にするのも恥ずかしく……投稿できなかったお詫びは投稿でしか返せないと、『LOVE』を上げるまでは沈黙したままでいました。

私が何も書けない間にも、あゆは新曲を発表し続けていましたね。やはりプロはすごいです。

恐らくスランプは脱したと思うので、皆さんの期待に応えられるように頑張ります。

3rdミニアルバム『LOVE』

デビュー15周年記念の5ヵ月連続リリース第1弾。

新曲3曲とリミックスで構成されたミニアルバム。時にドラマティックに、時にセンチメンタルに、時に優しくやわらかく、と、様々な系統の楽曲が並ぶ。

DVD付属盤、CDのみ盤、タイアップ盤の3形態でリリース。DVD付属盤及びCDのみ盤のジャケットはあゆの顔を正面からアップで撮ったもので、DVD付属盤はこちらを見つめ、CDのみ盤は目を伏せている。ナチュラルでどこか儚げなイメージだ。タイアップ盤はゲームのイラストである。

 

 

Song 4 U

作曲:HINATAspring、中野雄太

編曲:中野雄太

 

悠々とした出だしから大サビで幕を閉じる構成で、壮大なファンタジーを思わせるサウンドの楽曲。

「また明日ね」という、よく考えていなくても口をつく当たり前の挨拶。けれどその当たり前は「君が居てくれる」事で成り立っているのを「僕」は実感している。当たり前の貴重さを大切な人との関係で再確認する描写がここにも表れている。「光の向こうに 願ってる未来」がある「僕」の、「泣いたままで 君のままで」伝える声を「哀しみごと 抱きしめるよ」という覚悟は、並大抵のものではないだろう。

何の不安もない、という訳ではない。「今だってそんなに 自信はないよ 踏み出せない時もあるよ」と素直に口にする。単に強気一辺倒ではなく、弱い部分も見せるからこそ、その弱さを乗り越える想いの強さが分かる表現だ。それは「月も太陽も輝けないね」「空だって 飛べる気がする」という広々として大きなイメージにまでつながっていく。だからこそ、その広大さから最後の「ただひとり 君のためなら」とミニマムに焦点を絞った時に、途方もない覚悟が胸に迫るのだ。「2 U」「4 U」という表記に何となくプライベートな印象を受けるが、「君のための歌」を、あゆは誰を想って歌うのか。たった一人に伝えたい想いを強く持つ事が、逆説的に多くの人を惹きつけるのかも知れない。

PVは、黒い衣装と白い衣装を何種類かずつ来たあゆが同時に登場し、チェスのごとくゲームを進めていく。最後に黒と白が一つずつ残り、向かい合う場面は爽快だ。メイキング映像では、盤上で緻密に組まれたそれぞれの駒の動きをごく僅かなミスでこなすあゆの姿が見られる。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ Song 4 u 歌詞 - 歌ネット

 

 

Missing

作曲:原一博

編曲:中野雄太

 

「逢いたい時に 逢いたいって」「寂しい時に 寂しいって」素直に言えたのはかつての話。その切なさを、繊細にセンチメンタルに響くピアノの高音が煽る。

この歌も「私」から「あなた」への強い想いが感じられるが、その表現は張り詰めた悲愴感に満ち、裏に一筋縄ではいかない事情を伺わせる。例えば、互いに信じあっている事を綴ってもいいものなのに、「私があなたの事を 信じられなくなる時 あなたも私の事を信じられなくなってる」と、わざわざ「信じられなくなる時」にフォーカスを当てているのだ。「あなたの強がりの中に 隠されている痛み」を見つけたことについても「抱きしめたくなっている」と感じるが、何故「あなた」は痛みを隠そうとしたのだろうか。

他方、「でも真っ直ぐに進んで行く」「この両手が 塞がっても 諦めない」という強い意志も見せる。しかしそれもまた「もう戻れない」という悲しい決意から来るものらしい。「逢いたい」「寂しい」という気持ちを素直に表そうにも、「自分の都合以外」「誰かの願い」があるためになかなか出来ないという。二人の関係は周囲から歓迎されないものなのだろうか。しがらみに苦しみながら、もがくように共に歩もうとする姿が見て取れ、胸が痛む。

PVは、ススキの茂る野原で、悲しみを堪え切れない様子のあゆが歌う。後ろで人が次々にゆっくりと浮かび上がっていく不思議な演出が、現実と幻の境を曖昧にさせている。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ Missing 歌詞 - 歌ネット

 

 

Melody

作曲:星野靖彦

編曲:中野雄太

 

この上なく優しい空気に包まれたバラード。ギターとストリングスの柔らかい音が耳に心地よい。あゆはどんなメロディーを届けたいと思っているのか。この作品では激情を叫ぶのではなく、そっと寄り添うように語られる。

「陽が暮れる瞬間の 空が苦手だった あまりに綺麗すぎて まるで全ての終わりみたいで」という心情がまず語られる。「綺麗すぎる」事が苦手な理由になる独特な繊細さが、「その時間」を共に過ごした「君」が「ただ黙って」「涙拭ってくれてた」事の愛おしさに説得力を持たせるのだ。そうして「僕」は、「ありのままでいられる」心地よさを知り、自分もまた「悲しいメロディーしか聴こえない」日の「君」でも「変わらずに愛おしいよ」と受け止める。「君の左側から見える景色が指定席で」あることが「空気のように 風が流れるように」と表現されているのを見るに、心安らぐ関係性なのだろう。「君」が大切な人となり、共に過ごすことがごく自然になっていく実感が、飾らない優しい言葉の連なりにも表れている。

「君に送る僕からのメロディー いつの日か2人で奏でられたらと」。優しく語り掛けるようにあゆは歌う。「僕らだけのペースで」「2人で育てて」と、丁寧に慈しむ様子が描写される。メロディーとはもしかしたら、2人の間にある愛そのもののことかもしれない。「最後のメロディー」は「どうか穏やかで優しい音でありますように」という「僕」の願いが叶うように、聞き手もまた2人を見守っていたくなる。

PVは『LOVE again』に収録。当該記事を参照。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ Melody 歌詞 - 歌ネット

ベストアルバム『A SUMMER BEST』

あゆの“夏歌”を集めたベストアルバム。「エー・サマー・ベスト」と読む。タイトルの「A」はロゴ表記。

心躍らせる楽しい歌、しんみりと切ない歌。始まる恋、終わる恋。シングル、アルバムを問わず、それぞれの夏を描いてきたあゆの歌が集められ、その色彩の豊かさに改めて驚嘆する。これからも夏をあゆと共に過ごすなら必携のベスト。シングル『&』のカップリング『theme of a-nation ‘03』、デジタル・ダウンロードシングルの『Happening Here』、新曲『You & Me』はアルバム初収録。

CDは盛り上がる曲を集めた「DISC-N」と切ない楽曲を集めた「DISC-A」の2枚組で、DVD付属盤、CDのみ盤の2形態でリリース。ジャケットは、DVD付属盤は砂浜に座るあゆ、CDのみ盤は青空をバックにしたバストアップ。DVDには収録楽曲のライブ映像もしくはPVが収録されており、初収録のものを含む。

 

 

DISC-N

 

BLUE BIRD

July 1st

Greatful days

glitter

Sunrise ~LOVE is ALL~

AUDIENCE

independent

evolution

Boys & Girls

UNITE!

INSPIRE

NEXT LEVEL

Happening Here

 

 

DISC-A

 

HANABI

HANABI ~episode Ⅱ~

Far away

monochrome

theme of a-nation ‘03

Sunset ~LOVE is ALL~

SEASONS

ANother song feat. URATA NAOYA

fated

MOON

blossom

fairyland

You & Me

作曲:小室哲哉

編曲:tasuku

 

収録曲のうち唯一の新曲。軽快で陽気なEDM調の“夏歌”だが、その歌詞には感傷も漂う。

「friday nite」から次の「friday nite」まで、「morning」から「midnite」まで、その短い時の巡りの中で、「夢中になって恋して そのうちに愛して」と急速に距離を縮めた2人。「nite」という砕けた表記からも、勢い良く前だけに突き進む2人の関係が見えるが、そこには確かに、「叫んだり泣いたりしても それでも 伝えたかった」と言うほどの想いがあった。けれど、「あの夏の想い出は 今もまだ鮮やかなまま」「それが運命なんだって信じていたかった」という歌詞が示すのは、もうこの恋が終わってしまっている事である。一夏の熱で燃え上がった恋は、波が引くように呆気なく終わってしまうものなのか。

転調した終盤には、「この夏は少しずつ 何かを忘れてみよう」と歌われる。「想い出は 今もまだ鮮やか」なのに忘れる事を目指しているのは、「いつだって思い出すなら あなたと2人がいい」と思っているからだろう。最後に「伝えたかった」想いをひっそりと残して歌は終わる。

PVは夏の景色の中、あゆが男性と恋を楽しむ様子が映されるが、最後は不穏な影を残す、歌の内容に沿ったストーリー。冒頭の寂し気なあゆの背中がその結末を物語る。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ You & Me 歌詞 - 歌ネット

 

 

 

 

浜崎あゆみさん、デビュー24周年おめでとうございます💖

最近また嬉しいニュースが続々聞こえてくるので、今年もご活躍楽しみです!

 

そしてお読みくださっている皆さん、またもギリギリの更新になった事をお許し下さい……。