黙ってayuを聞け

浜崎あゆみさんの歌 とりわけ歌詞の魅力を語るブログ

45thシングル『Rule/Sparkle』

両A面シングル。CDのみ盤とDVD付属盤があり、CDのみ盤は『Days』のリミックス収録のものと『GREEN』のリミックスの収録のものの2種類がある。ジャケットはピンクの背景に黄色い衣装と黄緑のグローブで写るあゆで、ネオンカラーが目に焼き付く。3種類とも少しずつポーズが違う。また全種類、初回限定盤は漫画家の鳥山明先生が描いたあゆの似顔絵のピクチャーレーベル

 

 

Rule

作曲:渡辺未来

編曲:HΛL

 

初めから終わりまで攻めの姿勢を一切崩さない、激しく唸るエレクトロニック・ロック。PVでは日本の美を凝らした空間で、忍者のようないでたちの男性達と共に、あゆが激しいダンスを披露する。

「誰かに決められたルール そんなもん必要ない」力強さと自信に満ちた宣言から歌は始まる。ともすれば希望のないように見える時代、「こんな世界もまだまだ捨てた もんじゃないとこ残ってる」と信じながら生きていくには、「この僕らがルール」と言い切るだけの覚悟が必要だ。ただ野放図に決まりを破ろうとしているわけではない。既存の枠にはまらない分、自分でルールを作らなくてはならないのだ。「rule」には動詞で「支配する」という意味もあるが、誰にも頼らずに自分で自分を支配するのは、決して楽なことではない。かつて『evolution』に「こんな時代(トキ)」「こんな地球(ホシ)」に生まれついたけれど何とか生きている、という描写があったのと比べると、「捨てたもんじゃないとこ」を自ら見つけ出そうとしているところが正に「進化」の証だろう。

主人公の「まずは君と僕でルール ぶっ壊して始めよう」「もう怖いものはない そんな気がしてるんだ」という頼もしさが、10周年を迎えたあゆと重なる。『Mirrorcle World』では目まぐるしい世界の中で戸惑う姿も見られたが、今作はその中で自分のルールを作りながら進んでいくという決意なのかもしれない。「確かにね」「そんな気がしてるんだ」といういつものような言い回しと、「そんなもん必要ない」「ぶっ壊して」という思い切った言葉とが混在する歌詞からは、聞き手が知らないうちに決めつけてしまっている“あゆ”像さえも乗り越えていく予感を覚える。あゆがどんな道を選ぶか、それだけがあゆのルールなのだ。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ Rule 歌詞 - 歌ネット

 

 

Sparkle

作曲:原一博

編曲:CMJK

 

こちらもエレクトロニック・ロックで、ささやくように息を潜める場面と、大胆に曝け出すような場面とが交互にやってくる。

「BOYS達」と「GIRLS達」に「強がりはおやすみ」と助言する主人公からは、大人の余裕のようなものを感じられる。初期のあゆ作品に漂う空気を思い出せば、このどこか超然とした様子だけでもあゆの10年の積み重ねが見て取れるだろう。「守りに入らないで」という強い姿勢は『Rule』にも表れていたが、『Rule』が自らの道を選び世界を作り上げていくという決意を示したのに対し、こちらは「理性ばかり優先」せずに「ただビートに 身を任せればいい」、「身体(からだ)で感じて」とより本能的な態度を勧めているようだ。

「可能だとか不可能だとか どこの誰のものさし」「後になって悔やむなんて ありきたりな話はナシ」と煽るような物言いが、まさに大胆さを演出する。そして「いつまでそこでそうやって 指をくわえてるつもり?」と、「BOYS達」と「GIRLS達」、聞き手の心に火を点ける。くすぶり怖気づいている人がもしいるのなら、この歌を発奮材料として、火花を散らすように生きてみてほしい。

PVはこのシングルではなくアルバム『NEXT LEVEL』に収録されている。詳細は当該記事を参照。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ Sparkle 歌詞 - 歌ネット

 

 

 

 

あけましておめでとうございます。……と言うには、日数が経ちすぎてしまいましたね💦。

年末年始に記事を書き溜めておいて、コンスタントに投稿していくのが理想でしたが、意外にも時間は過ぎてゆき、全く思い通りにはいきませんでした……。

ペースに不安はありますが、ともかく書き続けてゆこうと思います。

今年もあゆの歌と共に歩みましょう。

そしてあゆに、ますますの幸せと素晴らしい日々が訪れますように💕