黙ってayuを聞け

浜崎あゆみさんの歌 とりわけ歌詞の魅力を語るブログ

リミックス・アルバム『MY STORY Classical』

6thアルバム『MY STORY』の収録曲を抜粋し、クラシックにアレンジしたアルバム。世界的な指揮者である佐渡裕さんが指揮・監修を担当し、パリ・ラムルー管弦楽団が演奏した。オーケストラアレンジにより、楽曲の持つ新たな魅力が引き出されている。

なお、原曲のヴォーカルが入っていない楽曲があるが、歌詞カードには原曲の歌詞が掲載されている。

 

 

WONDERLAND

編曲:奥慶一

 

編曲に際して演奏時間が長くなっている。原曲の持つ可愛らしさはより優雅に、恐ろしさはより迫力を伴ったアレンジ。

 

 

Moments

編曲:渡辺俊幸

 

全体的にはしっとりと静かだが、反面、サビは劇的で迫力がある。

 

 

HAPPY ENDING

編曲:村山達哉

 

おしゃれな雰囲気の中に憂いが漂うアレンジ。原曲で特徴的な、細かく刻むフレーズは中盤を過ぎてから登場する。

 

 

GAME

編曲:島健

 

チャイコフスキーなどの要素を感じるアレンジで、マッシュアップのようにも聞こえる。原曲は攻撃的なロックだったが、激しさはそのままで、悲愴感や哀切が強調されたイメージ。

 

 

HOPE or PAIN

編曲:斎藤ネコ

 

メロディーやフレーズは原曲のものをほぼそのまま使っている。リズムを刻むストリングスが切々と胸に迫る。

 

 

Kaleidoscope

編曲:三宅一徳

 

編曲に際して演奏時間が長くなっている。「万華鏡」の世界が新たな模様を見せたかのように、ドラマティックな展開である。

 

 

CAROLS

編曲:武沢豊

 

哀愁漂うギターの音色が印象的で、全体のロマンティックな雰囲気と絶妙に絡み合う。曲が進むにつれて盛り上がっていく構成となっている。

 

 

walking proud

編曲:大島ミチル

 

原曲の空気を保ちながら、サビののびやかさがより大きなスケールで引き立つアレンジ。

 

 

Catcher In The Light

編曲:大谷幸

 

MY STORY』ではワンコーラス分の長さだったが、フルコーラス相当に延びている。ヴォーカルは入れておらず、歌詞のあった部分はメロディーだけで演奏される。長くなった分、様々な展開が現れるドラマティックで冒険あるアレンジとなり、ヴォーカルがないとは言っても、原曲にあった短い歌詞のメッセージ性が確かに感じられる。

 

 

HONEY

編曲:村山達哉

 

軽快なアレンジで、原曲のキュートなイメージが表現されている。

 

 

winding road

編曲:Hiroyoshi Nagayama

 

原曲のゆったりした感覚が、より壮大で力強く、広がりを持ったものとなるアレンジ。

 

 

A Song is born

編曲:渡辺俊幸

 

ボーナストラックであり、本来は『I am...』の収録曲。ヴォーカルは入れていない。歌の部分をかなりアレンジしたようなメロディーも聞こえるが、この曲をバックに元の歌を歌うこともできそうだ。原曲の持つメッセージ性はオーケストラアレンジにぴったりだが、劇的になりすぎず、語りかけるような優しさも残した作品となった。