We are the QUEENS
作曲:原一博
編曲:中野雄太
壮大な幕開けと、冒険への旅立ちを思わせる曲調を経て、勇ましいエレクトロニック・ロックへ。そんなイントロだけでも目まぐるしいが、最後の最後までドラマティックな展開が続く。「剣」「ドラゴン」「城」という単語が登場する歌詞とも合わせ、胸躍るバトルファンタジーを思わせる作品。“ジャケット写真”は、銅金の鎧と王冠を身に着け堂々と玉座に腰掛けるあゆ。
「どんな攻撃だって僕を傷付けられない」「勝利への笑み浮かべながら」と、闘気に満ちた言葉が並ぶ。その強さは、決して一人だけのものではない。「戦いはそう君へのメッセージ」「ひとりじゃないと知った」「僕等だけの城を築きあげるんだ」と、連帯するからこその強さが描かれている。「queens」と言うからには、この作品は女性をテーマとした作品にも連なるのかもしれない。
「倒れたなら 強く立ち上がればいい」「ダメだったなら またやり直せばいい」という歌詞から分かるのは、負けたり挫折したりしても、そこで終わりではないという事。「僕等だけの城を築きあげる」のは簡単ではないからこそ、連帯する絆を武器に戦い続ける――サビの出だしの「Yes, we are the queens」を聞くたび、そんな姿を想像して毅然と顔を上げたくなる。
ロックバンドのクイーンは名曲『We are the champions』で、苦難も屈辱も超えた人は皆チャンピオンだと讃えたが、『We are the QUEENS』もまた、何をもってして女王と呼ぶのかという哲学に注目したい。「女王」とはきらびやかな姿をした特別な一人を指すのではない。自ら運命を切り開き戦い続ける誇り高い志がある女性なら、誰もが女王なのだ。
なお、「We are the QUEENS」と歌う主人公の一人称は「僕」である。これまでもあゆ作品は基本的に、一人称が「僕」だからと言って男性目線だと限定する事はなかったが、今回ははっきりと女性目線と分かる中で「僕」と使われている。
歌詞リンク:浜崎あゆみ We are the QUEENS 歌詞 - 歌ネット
もうすぐ新しい年ですね。
私はここ3年、更新頻度がとんでもないことになっていたので、今年は少しだけ頑張ってみました。
といっても、この程度なのですが……。
リリース分にいつ追い着けるか、見守って頂けると幸いです。
では皆さん、よいお年を!