黙ってayuを聞け

浜崎あゆみさんの歌 とりわけ歌詞の魅力を語るブログ

49thシングル『crossroad』

50thシングルに向かう第2弾。KEIKOさんとのデュエット『a song is born』で楽曲を提供した小室哲哉さんが、今度はあゆ単独と組んだ。

DVD付属盤と、2種類のCDのみ盤の3形態でリリース。CDはそれぞれ収録されたリミックスが違う。DVDには『crossroad』のPVとメイキング、そして前シングル曲『blossom』のPVを収録。ジャケットは白をバックに銀色の衣装を着て立つあゆで、DVD付属盤が全身、CDのみ盤はそれぞれ膝から上とほぼ顔のアップ。

 

 

crossroad

作曲・編曲:小室哲哉

 

ストリングスがドラマティックに響き渡り、哀愁漂うメロディーを奏でる。人生において出会う、いくつもの分かれ道。戻れはしない選択に想いを馳せる、その切なさが沁みる。

自らの意思で道を選び、進んでいても、ふと「選んだ方はこっちでよかったかな」「反対側にあったのはなんだったのかな」という思いがかすめる。その選択の先にあった、今見えている景色と、かつて描いた夢とに、どのくらいの違いがあるのか。強がる事で自分を守っていた「アイツ」を思い出したり、すれ違う人に「あの子」を重ねたり。この「アイツ」や「あの子」が、自分の選ばなかった方の道に行った人々なのだとしたら、ある意味では迷っていた自分自身、なっていたかもしれない自分自身と同じとも取れる。

けれどこうした心境は、単なる後悔から生まれるものではないだろう。想い出ばかり転がる道を通り過ぎることは「温かいけど苦しかった」と、主人公の「私」は言う。そして「それでも進み続けてるまだ負けてなんかいないよって」という、自らを奮い立たせるような一節が放たれる。過去を完全に振り切るわけではなく、かと言っていつまでもこだわるわけでもなく、その葛藤を抱えながらただ、選んだ道での戦いをやめないのだ。「変わって行く事変えて来た事 変えられない事」という歌詞に、選択を積み重ねた人生の重みが込められている。50枚目のシングルを前にして「私はうまく笑えてる?」と問うあゆに、我々は何と答えるべきだろうか。

PVでは、赤いドレスのあゆが一人いすに座り、どこかうっとりとした目で小さな火を灯す。やがて火は燃え広がり、あゆを包んでいくが、あゆは笑みを浮かべたまま。そんなあゆの周りにはたくさんのテレビの画面があり、別の姿のあゆが歌う様子が映し出されている。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ crossroad 歌詞 - 歌ネット

 

 

SEVEN DAYS WAR

作詞:小室みつ子

作曲:小室哲哉

編曲:CMJK

 

小室哲哉さんの所属するユニットTM NETWORKの楽曲をカバー。元は映画『ぼくらの七日間戦争』の主題歌として物語の内容に沿っている歌詞だが、あゆは国立代々木競技場第一体育館での7日連続ライブに臨む想いを込めて歌った。サウンドは、原曲よりもドラムが控えめであるなどの違いはあるものの、大きく雰囲気は変わらない。

 

 

歌詞リンク:浜崎あゆみ SEVEN DAYS WAR 歌詞 - 歌ネット

 

 

blossom(PV)

 

実写版としては初めてあゆ本人が登場しない。韓国のアーティストのジェジュンさんが主役、俳優の比嘉愛未さんがその恋人役として出演している。

彼女の絵を描く彼、素朴な幸せに溢れた二人の日常。しかし、思いがけない悲劇が訪れる。明るく優しい光に包まれた画面に映されるラブストーリーが、楽曲の切なさと美しさに重なる。

 

 

 

 

お読み頂いている皆様、もうすぐ新年ですね。

昨年に比べて、更新速度が恐ろしく下がってしまい、大変申し訳ございません。

おうち時間が増えているのに何故こんなに余裕がないのか……😢

 

今年はほぼ初めから最後まで、大変な1年でした。あゆにも色んな事が起きました。

しかし尚時は進み、新たな年がやって来ます。

どうか平和が戻るよう祈りつつ、2020年を閉じましょう。

良いお年を!